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2017年10月06日(金)

この記事を書いた人: Yosh Yosh

WEBサイトをどう「活かす」か?①

WEBサイトをどう運用していったらいいのか?

シリーズ第一弾として、今回は、WEBサイトの役割の変化について書こうと思います。

時代と共に変わってきた「WEBサイトの意味」

ほんの数十年前には企業がWEBサイトを持っていること自体が珍しく、それだけでステータスになりました。
しかし、いまや企業だけでなく個人がウェブサイトを持っていることもふつうですし、スマホのSNSやアプリからも情報をとれます。
現在、WEBサイトは特別なものではなく、組織にとっての戦略のための手段、サービスを提供するための手段の一つに位置付けられるようになりました。

では、SNSやアプリとは異なる、WEBサイトならではの特色とはなんでしょうか?

SNSも含めたWEBを利用するユーザーにとって、WEBは娯楽であったり、問題解決のための辞書だったりします。
中でもWEBサイトは、「ユーザーが能動的に何かを知りたい、解決したい場合」によく利用されます。

たとえば、クックパッドという料理レシピを検索できるサイトは、忙しい主婦にとってのパートナーです。
ママ友みたいな料理上手になりたい。あの記事を書いた人みたいな素敵な料理ママになりたい。でも、あんまり手間をかけたくない。
そんなママにとって、クックパッドは強い見方です。
ママは、カテゴリーの中から気分でレシピを眺めることもできますし、検索機能を使って調べることもできます。
知りたいレシピまで手軽に、迷わずたどり着ける。見てるだけでも楽しくなる。これがクックパッドというサービスのいいところではないでしょうか。

この例のように、WEBサイトはただの広告ツールではなく、ユーザーの悩みを解決するためのサービスへと変わってきました。
検索すると、いろんなライバルのサイトが並びます。その中から自分のサイトのリピーターになってくれるように工夫すること。

これが、現代のWEBサイト運用において成果を上げるために、重要だと言えるでしょう。

WEBサイトで何を解決するか?

しかし、ユーザーが何を解決したいのかということは、そのWEBサイトを提供する組織や個人のミッションによって違います。
弊社のお客様である大学様を例にとると、大学の公式ホームページを利用するユーザーは、受験生や在学生、企業などです。

その目的も様々でしょう。
受験生にとって知りたいことは、どんな学部があるのか、どんな就職先がありうるか、正確な受験情報はどうやったら得られるのか、などなど。
一方で、大学のホームページは社会に対する信頼に応えるための情報公開も行っており、情報過多になりがちです。

その中で成果を上げるには?
そのためには、まず、WEBサイトによって解決するべき問題を、明確に定義づけることが必要です。

受験生をユーザーと定義するなら、受験する大学と学部を決めたい、というのが受験生が抱える大きな問題です。


次に、どう解決するかを考えます。解決策は様々でしょう。

すでにコンテンツが充実しているが、誘導がうまくいっていない。
ならば、デザインやレイアウトを工夫したり、バナーを工夫したり、SNSから誘導したり、受験生用の特設サイトをつくったり、クックパッドのようにカテゴリ分けをしたり、受験関連の情報のみ検索できるような検索欄をつくったり。
あるいは、そもそもコンテンツが不十分で、学部に人が集まらない。
ならば、卒業生の声を多く集めたり、在学生の活動紹介を魅力的にしたり、学部で学ぶ学問の魅力を強く打ち出したり、などなど。

成果、つまりWEBサイトによって解決するべき問題を明確にすることで、効果的な解決策を立てることができるのです。

さらに、成果を明確化することで、解決策の効果を何で評価すればよいのかも分かります。

ページビュー数、直帰率、セッション数、平均滞在時間、etc...WEBには、効果を測るための指標がたくさんありますが、何をどう見たらいいのか?これは、成果を明確にしなければ曖昧なままです。
成果がはっきりし、解決策もはっきりし、その評価指標も明確になることによって、WEB担当以外の部署からの理解が得られ、組織的なWEBサイト運用を行っていくためのコンセンサスが得られるはずです。

このように、WEBサイトは、いまやユーザーの問題を「解決するためのツール」であることが求められています。ユーザーがWEBサイトに何を求めているのか?それを知ることから、「いいWEBサイト」「リピーターになってくれるWEBサイト」が始まっていくのです。

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