生活
2016年08月30日(火)
発想の転換と町工場の技術
突然ですが、鋳物ホーロー鍋ってご存知ですか?
「ストウブ」「ル・クルーゼ」などが有名ですが、ここ数年注目されている鍋が、
わが地元愛知の町工場で生まれた「バーミキュラ」という鋳物ホーロー鍋です。
もともとは船舶やクレーン車に使用される油圧部品を作っていた町工場。
下請けではなく自分たちにしかできない製品が出来ないものか。
そんな思いから既存の技術・工程を使い、組み合わせることで独自の製品を模索し始めることとなったそうです。
とは言え、鋳物ホーロー鍋という、今までとは無縁の製品にたどり着くには相当の試行錯誤があったことでしょう。
自分たちの持つ鋳造という技術、その技術を使った鋳物が調理に非常に適している。
そんな発想の転換から生まれた「バーミキュラ」。
今も購入には半年待ちの人気ということです。
私は一年ほど前に手に入れたのですが、たくさんの野菜だけで水を一滴も加えることなく出来上がる無水カレー。
初めは半信半疑だったのですが、この水分はどこから?とびっくりするほど野菜のおいしさが凝縮されたスープが出てきます。
辛口のカレールーで作ったのに「今日は甘口なの?」と聞かれるほど野菜の甘さを感じるカレーが出来上がります。
この鍋で調理をしながら、固定概念にとらわれず、あらゆる角度から物事を見ることができる柔軟さを身に着けたいなと思いました。
この鍋を使ったレシピはまたいつかブログで。